東京都中央卸売市場:2011年1月~2024年12月需給動向
※変動は、2011~2022年を基準とした2023~2024年の動きをを示しています。
2025年1月末現在、キャベツの価格があきれるぐら高いですね。
以下は、12月のキャベツの出荷量と価格の推移です。

例年の3倍ぐらいの値段になっています。
「高すぎだろう!」
と思うかもしれませんが、異常なくらい出荷量が減っています。
これだけ見ていてもわからないでしょうが、価格と出荷量の相関を見るとわかります。

キャベツの場合、出荷量が1割減ると3割価格が高くなると言われてきました。
しかし、実際に1割も減ったのは、ここ14年間で2013年に一度だけで、この時は、7割ぐらい高くなってしまいました。野菜全体の相場もあるので、これを割り引いた相対価格で見ると以下のようなになります。

2013年で相対価格が5割高というところです。
しかし、2024年の出荷量はなんと25%減ですよ!
ひどくないですか?相対価格は2倍に達しました。出荷量1割減で価格が3割高なら、計算では75%高というところですが、それよりもやや高くなっています。
未曽有の出荷量減です。東京都中央卸売市場は、大田市場をはじめ最も集荷力のある市場です。ここで、これだけしか集まらないのですから、他の市場はもっとひどいわけです。そう考えるとこの値段は仕方がないといえば仕方ないですね。
しかも、キャベツだけでなく野菜全般の出荷量が落ちているので、野菜全体の相場高です。これが加わり、実際のキャベツの価格は3倍弱まで高くなっています。
東京都中央卸売市場における12月のキャベツは愛知県が主産地ですが、ここの出荷量がガタ減りということのようです。
青果物市場動向として、こうした状況が把握できるように、以下のようなグラフを、野菜全146品目と果実102品目それぞれに月別に示しています。